OCS ARCHIVE / OBJECT × CULTURE / 1991 SHIMA ONSEN
旅館の茶器とお茶出し。

CUT004 — THE TEA SET / RECONSTRUCTED VISUAL FICTION
客室準備の中にある、小さな接客。
白石美佐子EP01では、宿泊客が入る前の客室で茶器を整える場面を記録する。茶器そのものと、お茶を出す行為を分けずに、一つの「客室準備と接客」のSurfaceとして保存する。
身体で読む。
低い卓の前では、立ったまま物を置くのとは違う姿勢になる。腰を落とし、茶碗や急須を両手で扱い、向きと位置を細かく整える。湯気や器の熱、割れ物を扱う指先の慎重さまで含めると、お茶出しは「物を置く」以上に、客が入る前の空間を身体で整える仕事だったことが見える。
HISTORICAL FACT LAYER
JNTOは旅館を、日本の伝統的な宿泊施設として紹介し、畳・布団・浴衣・館内での食事などを典型的要素として挙げている。四万温泉は長く湯治場・温泉地として栄えてきた地域である。一方、このCUTの茶器の型式、旅館名、1991年当日の具体的な接客手順はOCSの再構成であり、実在旅館の記録ではない。
