1972年安乗の海女がカギノミを確認する再構成シーン

カギノミとは?海女がアワビを岩から外す磯ノミ|1972年 安乗

OCS KNOWLEDGE NODE 14 / TOOL / HAND LABOUR

カギノミとは?

海女がアワビなどを岩から外すために使う、鉄製の採取道具。海底で「見る」だけでは終わらない、手の仕事を支える道具です。

1972年安乗の海女がカギノミを確認するOCS歴史再構成

10-SECOND ANSWER

カギノミは、アワビを岩から剥がすための磯ノミの一種。

三重県の海女習俗調査では、磯ノミには柄付きのものと、柄がなく鉄だけで一端が鈎形になった「カギノミ」があると整理されています。海女は短い潜水時間の中で、岩場を見て、獲物を判断し、カギノミを差し入れて採取します。

01 / WHAT IT DOES

なぜ手だけではなく、ノミが必要?

アワビは岩へ強く付着しています。そこで海女は磯メガネで位置を確認し、磯ノミ・カギノミを使って岩との間へ道具を入れ、外します。つまりカギノミは単独の小物ではなく、視界・判断・呼吸・手の動作を一つにつなぐ仕事道具です。

磯メガネとは? → / 海女は何を採る? →

02 / FORM

カギノミは、磯ノミの一形式。

三重県の調査報告では、磯ノミには木などの柄を付けたものと、柄を付けず鉄だけで一方が鈎形をした「カギノミ」があるとされます。カギノミは1尺、約30cm程度が一般的だったという記録もあります。ただし、地域・時代・鍛冶屋・海女本人の注文によって形状差があるため、OCSでは一つの寸法を全時代へ固定しません。

03 / 1972 ANORI / DIRECT EVIDENCE

1972年安乗では、手に持つ姿まで確認できる。

1972年8月24日の安乗写真には、浮上してタンポにつかまり休む海女が写り、右手にはノミ(カギノミ)が握られているとキャプションに明記されています。したがって、この年代・場所でカギノミを使うこと自体はFACTとして扱えます。

三重大学 海女研究センター — 1972年安乗 C-2-12 →

04 / LOCAL CRAFT

道具は地域の鍛冶仕事ともつながる。

海女習俗調査には、昭和50年代の鳥羽・志摩で、各地区の鍛冶屋が海女の要望を聞いてノミ類を製作していた記録があります。安乗にも鍛冶屋の名が挙げられており、カギノミは「全国共通の工業製品」ではなく、地域の仕事と手仕事が接続した道具でもありました。

05 / BODY THROUGH LABOUR

短い一息の中で、見る・近づく・差し入れる・外す。

海女の潜水時間には限りがあります。海底へ降り、岩場を読み、獲物を見つけ、カギノミを使い、海面へ戻るまでが一周期です。だからカギノミの歴史は、単なる道具史ではなく、海底での身体の使い方そのものを読む入口になります。

海女はどうやって潜る? → / 海女は何分潜る? →

FAQ

カギノミについてよくある疑問

カギノミと磯ノミは別物?

大きくは磯ノミ類の中の一形式として整理できます。調査報告では、柄付きの磯ノミと、鉄だけで一端が鈎形のカギノミが区別されています。

1972年安乗でカギノミは使われていた?

はい。1972年8月24日の写真キャプションに、浮上した海女の右手にノミ(カギノミ)が握られていると明記されています。

OCS画像の形は史料そのもの?

カギノミの使用は史料に基づきますが、OCS画像の細かな寸法・角度・人物の持ち方はRECONSTRUCTIONを含みます。

NEXT NODE / AMA SEO CLUSTER

道具を持つ身体は、何を着ていた?

次は白い磯着。海女を象徴する白い仕事着が、いつから広がり、1972年安乗ではどう使われていたのかを見る。

NEXT / 白い磯着とは? →

SOURCES

Provenance: RECONSTRUCTED / VISUAL FICTION. 史料で直接確認できない細部は再構成として分離します。

AMA KNOWLEDGE MAP / 01–20

海女を、別の入口から辿る。

01 海女とは? / 02 歴史 / 03 道具 / 04 服装 / 05 潜り方 / 06 潜水時間 / 07 採るもの / 08 徒人・船人・ノリアイ / 09 安乗の海女 / 10 ウェットスーツ / 11 海女小屋 / 12 磯メガネ / 13 磯笛 / 14 カギノミ / 15 白い磯着 / 16 仕事着20年 / 17 船・港20年 / 18 道具20年 / 19 海女小屋20年 / 20 身体・世代20年

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