OCS KNOWLEDGE HUB / AMA
海女とは?
海に息を止めて潜り、アワビ、サザエ、海藻などを採る潜水漁の担い手。OCSでは「海女」を人物だけでなく、海・港・船・小屋・道具・呼吸まで含む一つの仕事の世界として辿ります。

10-SECOND ANSWER
海女は、素潜りで海産物を採る潜水漁の担い手。
基本は自分の呼吸だけで海へ潜り、岩礁のアワビやサザエ、海藻などを採ります。地域、時代、漁場によって潜り方、船の使い方、道具、仕事着は異なります。鳥羽・志摩では海女漁が長い歴史の中で継承され、現在も続く仕事と文化として知られています。
AT A GLANCE
このページでわかること
- 海女は何をする人なのか
- どのように海へ潜り、何を採るのか
- 徒人(かちど)と船人(ふなど)の違い
- 磯メガネ、カギノミ、磯笛、海女小屋の役割
- 海女の仕事着や道具が時代とともにどう変わったか
- 1972→1982→1992の安乗で何が変わり、何が残ったか
HOW THE WORK MOVES
海女の仕事は、潜る瞬間だけではない。
海女漁を理解するには、水中だけでなくその前後を見る必要があります。海況を読み、道具を確認し、海へ出て、息を止めて潜り、獲物を採り、浮上して呼吸を戻し、陸へ帰って身体を温め、次の仕事に備える。OCSではこの一連を「仕事の流れ」として扱います。
TWO MAJOR FORMS
海女の潜り方は一つではない。
三重大学海女研究センターは、海女漁の代表的な操業形態を「徒人(かちど)」と「船人(ふなど)」に大別しています。徒人は磯場に近い海で自力で潜水・浮上し、船人は船上の補助者と組み、より深い漁場で操業します。実際の方法や呼称には地域差があります。
岸に近い磯場などで操業。浮きや採取道具を使いながら仕事を進める。
海女と船上の補助者が連携し、より深い漁場で操業する形がある。
TOOLS / PLACE / BODY
海女の世界をつくるもの。
HISTORY
海女の歴史は長い。
日本の潜水採取の痕跡は先史時代の遺跡にも見られ、奈良・平安時代の文献や歌にも潜水する女性たちの記録が残ります。鳥羽・志摩では海女漁と伊勢神宮へのアワビ奉納、祭りや信仰などが結びつき、仕事だけではなく地域文化として受け継がれてきました。一方で道具、仕事着、船、港などの物質環境は時代とともに変化しています。
REGIONAL WORLDS / AMA IN JAPAN
海女は、一つの地域だけではない。
OCSでは海女を日本全体の大きな仕事文化として捉え、その内側に地域ごとのWORLDを置きます。安乗と輪島・舳倉島は同じ「AMA」の下にある別々の地域世界です。時代、漁場、船、道具、仕事着、陸上の生活までを並べて見ることで、共通する仕事と地域差の両方を辿ります。
NEXT / EXPLORE THE ARCHIVE
次は、どこから海へ入る?
一人の女性、地域の仕事世界、道具の考証。興味のある入口から、同じ海女文化を別の角度で辿れます。
安乗を続けて見るなら ANORI WORLD 1972 → 1982 → 1992 →
FAQ
よくある疑問
伝統的な海女漁の基本は、呼吸器を使わず息を止めて潜る素潜りです。
地域や季節によって異なりますが、アワビ、サザエ、ウニ、海藻類などが対象になります。
いいえ。地域と年代によって仕事着は変わります。白い磯着だけで海女の歴史全体を代表させないことが重要です。
休息だけでなく、支度、暖取り、着替え、道具の手入れなど仕事の陸側を支える場所として機能します。
NEXT NODE
海女は、いつからいる?
次は海女の歴史へ。先史時代の採取痕跡、古代の文字記録、磯メガネ、白い磯着、ウェットスーツ、1972年安乗までを時代順に辿る。
主要参照:三重大学海女研究センター「海女の歴史」/志摩市 日本遺産「海女に出逢えるまち 鳥羽・志摩」。OCSの再構成画像は史資料に基づく視覚再構成であり、特定の人物・瞬間・カメラ位置などにはRECONSTRUCTION / FICTIONを含みます。
AMA KNOWLEDGE MAP / 01–20
海女を、別の入口から辿る。
01 海女とは? / 02 歴史 / 03 道具 / 04 服装 / 05 潜り方 / 06 潜水時間 / 07 採るもの / 08 徒人・船人・ノリアイ / 09 安乗の海女 / 10 輪島・舳倉島 1955 / 11 ウェットスーツ / 11 海女小屋 / 12 磯メガネ / 13 磯笛 / 14 カギノミ / 15 白い磯着 / 16 仕事着20年 / 17 船・港20年 / 18 道具20年 / 19 海女小屋20年 / 20 身体・世代20年


